2019年11月10日日曜日

映画 「閉鎖病棟~それぞれの朝」 少々ストレスでした

映画「閉鎖病棟~それぞれの朝」を見てきました。原作者はPN帚木蓬生氏。現役の精神科医です。
 この物語は様々な「バグ」が次の展開につながっていきます。
まず「死刑執行の失敗」で生き延びたこの物語の主役が精神病院に入ることから始まりますが、さまざまなひとの「不手際、不作為」が最終的に主人公の殺人再犯へつながっていきます。
 原作者、映画監督の意図の中には推測ですが、ある殺人事件が起きた時に犯人、被告だけが悪いのかというテーマが入っているのではと感じました。
 この映画の中でも最初の殺人事件、そして病院内での事件についても明らかに殺される側の落ち度と無意識ながらいい加減な仕事、病棟、看護管理が無意識に事件につながっていることを描き出している。
 粗暴で改善困難が明らかな患者を病院行事のカラオケ大会の現場に参加させた男性看護師。その場を壊してしまいかねない状況で粗暴患者をその場から離さなかったこと、隔離しなかったこと、売店の買い物に同伴してその患者から目を離して雑誌の立ち読みをして患者を見失った看護師。そういった看護管理がこの中で院内レイプと報復殺人につながってしまっている。作者は看護スタッフの一部の人への嫌味も込めたのかもしれない。
 いい加減な看護、管理が人命の危機につながると感じたが、個人的にはストレスだった。患者同士の心の交流、思いやりがひとかけらの救いにはなっているが・・・。
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